頑張った。耐えた。なんとか凌いだ。
大変だった。
大手のクライアントとの重要なプレゼンテーション、及びプレゼンに臨むまでの準備と参加者とのやりとり、メンタル面の管理。
自分の中ではかなりチャレンジングな案件で、コンフォートゾーンの外側で生活する時間が続く2週間だった。
とりあえずやり切った、まずはそのことが成長の証
今回の取り組みは、間違いなくこの会社で対応する仕事の中で最もハイプレッシャーで高いレベルが要求される取り組みだった。
毎晩頭がクタクタになるまで試行錯誤しながら頑張るけど、全然進まない。
過去に経験したことのない業務だから、道筋も立てられない、予想もできない、自分の強みを生かせない。
疲労だけが蓄積され、全然思うように進められない。
こういう八方塞がりな状態は、入社してすぐの案件でも少なからず「状態」としての経験はあったので、久々にその状態の自分と再開した。
この超ストレスフルな感じ、懐かしいなーって思った。
最低限の目標は、逃げ出さないことだった
そんな中で、密かに自分の中で打ち立てた目標。
それは「とにかくどんな形でもいいから最終目的地まで自分の足で進み、ボコボコにされてもファイティングポーズを取った状態でこのプロジェクトを終える」ことだった。
逃げさす理由なんていくらでもあった。
- 家庭の状態、奥さんの状態
- 毎晩深夜まで残業、休みも仕事
- その他の案件も重なるように溢れかえる
- やったことがない、分からない
- 相手が求めるポジションの人間ではない
- 準備期間が短すぎる
でも、このプロジェクトは「自分が成長するためのめちゃくちゃ大きなチャンス」だと思っていたし、こんなチャンスは滅多にやってこないってことも自分でわかっていた。
だからこそ、どんな理由であっても逃げ出したら損、やったもん勝ち、やり切るだけで勝利と捉えて頑張った。
やり切った今の自分は、3年前では考えられない状態
実際に、今回はなんとかふらふらの状態ではあったものの、やりきることができた。
でも、過去3年前の自分で、同じような局面(と言っても、その当時の自分が感じる「同じような」なので、対象となる業務の質は全く別物)に出会した時、自分は体調を崩して寝込んで終わった。
逃げたわけではないが、結果的にファイティングポーズを取れていない自分がいた。
そんな自分を比較すると、今の自分はやり切っただけでも成長しているって実感する。
コンフォートゾーンの外側で足掻いて得た視座
今回の取り組みは、自分のスキルを一つか二つ上回るプロジェクトだった。
なので、当然自分だけでは対応できないことの方が多かったし、悔しい気持ちもめちゃくちゃあった。
でも、振り返ってみて、しっかり主体性は失うことなくやり遂げられたと思う。
そして、そんなハイプレッシャーの中、必死にコンフォートゾーンの外側で食らいついて毎日をやり過ごしていると、ふと気がつくと視座が高い位置に移動していることに気がついた。
普段通りに生活していたら難しかった変化が自分の中に起きていた。
とにかく逃げずに取り組むこと、それだけで意味があったことが、この視座の移動を認知したことで確信に変わった。
この視座は、さらなる成長のステップ
今までの視座では考えられなかった行動ができたり、チャンスが得られる状態だと思う。
だから、この視座でまた同じようにコンフォートゾーンの外側で振り落とされないような経験ができれば、さらに高い視座で行動ができるようになる。
本当の成長って、こういうことの繰り返しなのかなって思うし、この繰り返すのサイクルを回せば、必然的に前しか向いていないし、立ち止まった状態なんて消滅する。
自分自身の存在が前向きな状態。
これが本当の意味での前向きだと知った。
この前向きな状態の先には、今日のフルマックスの自分がちっぽけに感じられる未来の自分がいる。
終わった時の状態
まずは疲労、そして安心感。あと、悔しさ。
端的に表すと「木っ端微塵」。
メンタル面では、ハイプレッシャーから徐々に解放される感覚。
でも、とてつもなく幸福度が上がるって感覚はない。
ただ、成長という成果は確実に得ている。
「自分はなんてレベルが低いんだ」と感じることの重要性
改めて、今回の取り組みで、自分は「途方もなく自分が手も足も出ない」って状態に追い込まれる方が、なぜか言葉にならない、一点の曇りもない成長意欲に駆り立てられることを痛感した。
今回も、相当な神経を使って、毎日のルーティンを忘れるほどに自分の頭の中をそのプロジェクトのことで覆い尽くして長期間過ごしてきた、それなりの準備をしたのに満足いくパフォーマンスができなかった。
完全な自分の力不足で、そのことを自分自身が100%納得してしまえる状態。
不思議な感覚ですが、めっちゃすっきりした感覚。
「いや〜、やべーわ。全然ダメやん、自分」って感じ。
この感覚には、なかなか普段はたどり着けない。
次、改善するなら
もっとシンプルに、もっとスローダウンして、もっと地に足をつけて、もっとはっきりとした対応をする。
思っていたことがイメージ通りにできないってことを認識する、それが次の糧になる。
今回意識した、
シンプルに、丁寧に余計なことは話さない、顔を開ける、受け入れる
は、結果的に余計なことを支離滅裂に口走る形となった。顔をこわばっていたと思う。
でも、声を振り絞って最後まで話しができた。
想定通りのストーリーでプレゼンを終えられた。
その後の質問も、わかる範囲で自分自身で回答、わからないものはメンバーに振るなど、適宜振り分けられた。
上手に話さなくてもいい、伝えたい内容が伝われば問題ない。
できたこと、やり遂げられたこと、今回の業務をベースとし、改善ポイントを修復する形で次回はより良く対応しよう。